2015年1月8日木曜日

Global Leaderとしての大きな一歩を踏み出しました

YMCAACT・中高生英語キャンプECGLのご報告

 2014年12月26日(金)から29日(月)までの4日間中高生英語キャンプ【English Camp for Global Leadership "ECGL"】をYMCA東山荘(国際青少年センター:御殿場市)にて実施いたしました。今年で10周年を迎えたECGL(旧ECPキャンプ)。今回のテーマは"A New Beginning - Building Good Relationships in Asia"でした。いまアジアで、一体何が起きているのか、各国が良い関係を築いていくために、私たちには何ができるのか、7つのサブテーマ① Culture(文化)② Education(教育)③ Family(家族)④ Government(政治)⑤Entertainment(娯楽)⑥ Poverty(貧困)⑦ History(歴史)を軸にプレゼンテーション、質疑応答、グループワーク、ワークショップなどのアクティビティを英語で行い、英語力とともにグローバルな視点を磨きました。 
 1日目はアイスブレイキング、国際問題に関連した単語ゲーム、出された問いに1分間のスピーチで答えるトレーニングといったアクティビティを通して徐々に学生同士が打ち解けていきました。また、夜のEnglish Fun Timeでは話題の"Let it go"や"Happy"を歌って踊り、楽しいひとときを過ごしました。
 2日目は、講師と大学生のリーダーによる各7テーマのモデルプレゼンテーションを聞いてそれぞれ質疑応答の時間を取りました。慣れない英語で質問をするには勇気が要りますが、徐々に手を上げる人数が増え、たくさんの素晴らしい質問によりプレゼンの内容が濃いものになりました。午後からは国際農民参加型技術ネットワーク(IFPaT)の柳原さつきさんより、グアテマラ(国の名前)での女性グループとの生活改善の取り組みについてお話しいただき、実際にマッピングやプレゼンテーションを通して理解を深めました。他国の人びとと寄り添い、協力して何かを変えていくことの意味、方法を学ぶことができました。
 3日目はテーマごとのグループ別プレゼンテーション発表当日です。スムーズに意見がまとまったグループもあれば意見が別れてなかなか完成しないグループもありました。しかしどの学生もグループメンバーと真剣に向き合い、最終的に見事なプレゼンテーションを仕上げ、講師やリーダー(指導者)を驚かせてくれました。夕食後には2回目のFun Timeで、リーダー(指導者)たちによるゲームとクイズショーで大盛り上がりしました。勉強を忘れて英語で思いきり楽しみました。
 最終日はいよいよ個人のスピーチ発表です。一人ひとりが自分の関心のあること、伝えたいことを原稿にし、本番はメモを見ずに全員の前で語りました。ジェスチャーや抑揚をつけて堂々とやりきった学生や、ユニークな内容で聴き手を笑わせる学生、言葉に詰まってしまっても最後までやり遂げた学生などがいました。どんな発表にもしっかり耳を傾け、あたたかく仲間を見守る学生たちの姿が印象的でした。この4日間、決して楽しいだけではなく、伝えたいことを英語でうまく表現できないもどかしさ、大勢の前で話す緊張感、考えたことのない問題について意見を求められる経験など、多くの困難にも直面したことと思います。しかし一人ひとりが、この数日間で各々の成長を見せ証書を受け取る姿は、非常に感慨深いものがありました。
 今回は昨年同様、35名が首都圏以外の富山、奈良、広島、鹿児島などの遠方からも集まり、個性豊かな学生たちと3泊4日を共に過ごしました。同じ目標をもつお友だちや支えてくれたリーダー(指導者)との素敵な出会い、難しい課題にチャレンジして得た達成感は、間違いなく彼らがグローバルリーダーとなっていくうえで大きな糧となると思います。次回もまた新たな学生とともに実り多き時間を共有できることを願っています。We hope to see you all again.
(YMCAACT 茂澤いずほ)