YMCA ACT・運営委員会主催
「見よう!聞こう!学ぼう!食べよう!東北の旅 Part3」 ご報告
9月13日(日)に、YMCA ACT運営委員3名、スタッフ3名、藤沢YMCAスタッフ1名の計7名で、仙台YMCAスタッフの方々にご協力いただき、3度目となる東北の旅に行ってまいりました。
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震災直後の写真が旧野蒜駅構内に展示されています |
午前中はまず、宮城県東松島市の野蒜(のびる)地区周辺を視察しました。東日本大震災でJR仙石(せんせき)線が使えなくなり、しばらくは1時間に1本の代行バスが走っていましたが、今年の5月に運転が再開され、野蒜駅も高台に移設されました。旧野蒜駅の構内はコンビニと震災の情報スペースとなっており、復興支援グッズなどの物販もしていました。
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↑震災直後の旧野蒜駅の様子 |
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↑現在の旧野蒜駅の様子 |
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線路部分が雑草に覆われた 旧野蒜駅ホーム |
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防災対策庁舎 |
野蒜駅を後にし、北上して南三陸町に向かいました。2年前に訪れた防災対策庁舎のまわりにはかさ上げ工事のための土台がピラミッドのように所々に作られ、周辺の景色が見えなくなっていました。
当時、高台へ避難するように無線で呼びかけのあった場所である、この3階建ての屋上を上回る津波が襲い、多くの方が犠牲になりました。今後はこの土台の高さが地面となり、その上に住宅等が建設されていくとのことです。
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庁舎前にかざられた千羽鶴 |
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かさ上げ工事の土台 |
南三陸町のさんさん商店街で絶品の昼食を食べた後は石巻市大川小学校へ向かいました。校舎を残すかどうか今もなお議論が続けられている大川小。「残したい」と訴える卒業生が、“壊してほしい、と思う人もたくさんいる。多数決では決めてはいけないと思う、話し合いを重ねて双方が納得できる方法を見つけたい”、と主張しているとの記事を読み、反対意見を排除するのではなく歩み寄ろうとする姿勢に心を打たれました。
私たちは部外者であるかもしれませんが、犠牲になられた方々の名前と年齢が彫られた石碑からさまざまな想像をすると、涙があふれました。
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登っていれば多くの命が助かった、とされる裏山 |
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校舎の様子 |
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お花と祈りをささげました |
今回得たさまざまな気づきと学びは、やはり現地に足を運んだからこそのものであると実感しました。仙台YMCAスタッフの方々はじめこの旅を実施するにあたりご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
(YMCA ACT 茂澤いずほ)