「見よう!聞こう!学ぼう!食べよう!東北の旅 Part3」 ふりかえり編
9月13日に東松島、南三陸、石巻を視察後、参加者のみなさんで振り返りの時をもちました。
<2年前と変わったこと、変わらないこと>
・ 防災対策庁舎の周辺を、5回目の訪問ではじめて「変わった」と思った。
高い土台で覆われ、海のほうも見えなくなっていた。町が“砂の中に埋められていく”という違和感もおぼえた。
・ 家が建ち、仙石線が開通、至る所での工事…とインフラができて、少しずつだが確実に新しい町づくりが進んでいるのを感じた
・ さんさん商店街のお店に新たに加わった建物があった
・ 野原のままの場所、仮設住宅もいまだ多く残っている
・ まだ人は戻ってきていないように感じた
・ 大川小学校の校舎は危険なものが取り除かれていたが、時が止まったような、空気は変わらないと感じた
・ 再び人が住む予定の場所とそうでない場所の差が大きく、戻ってくると思われる場所からは“時間はかかっても本当にこれから進めていくんだ”、という意思を感じた

<伝えたいこと、これから私たちにできること>
・ 前を向いて進んでいる人たちがいる。その強さ、偉大さ。
一方で外からは見えにくい、取り残されていると想像できる人々の存在。
・ 旧野蒜駅にいた方が、9月上旬の大雨・洪水から「あの日を思い出した」と言っていたこと
・ 「被災地」としてではない東北の魅力
・ 忘れないこと、見守り続けること
・ 新しい駅や道を使うことで、人が増え活気も戻ってくるかもしれない
・ ひとつの場所、ひとつのニュースにもさまざま捉え方、声がある。それらを知ること。
・ 最近「“あの時の大変さや苦しさ“を忘れてはいないだろうか?」と思うことがある。訪れるたびに受け取るものが違う。足を運び、その仲間を増やしたい。
・ 海外の人にも知ってもらいたい
・ 今回開催されていた『ツールド東北』のような参加型の復興支援も良いと感じた。
・ 変化する意味/意図を調べながら、良くも悪くも「変化するもの」があるということ。
<『復興』とは、なんだと思いますか?>
・ 仮設住宅から復興公営住宅へと転居が進んでいるが、完全に元通りは難しい。個々人歩み出すこと。
・ 外や上から押し付けられて進めるものではなく、住民の生活の中から発生したものを形にしていくのが理想。そこにはそんな意見に寄り添いつつ、まとめ進めていけるリーダーが必要
・ 物理的な外側(家、インフラなど)だけでなく、内側(人、家族、緑、動物、いのち、営み)も再び息づくこと
・ 震災の教訓を基に、新しい形の生活基盤をつくりだすこと
・ そこに住む人々の笑顔が戻ること
・ 正直わからない。地域に住む人たちにとって納得のいくかたちで再び住みやすい場所を築いていくこと。一方的なものでなく、「求められる何か」を一緒に考えたい
たった1日の旅ではありましたが、間違いなく意味のある、貴重な時間を過ごさせていただきました。またここから、私たちYMCAに関わるものとしてできることを模索しながら歩んでいきたいと思います。
(YMCA ACT 茂澤いずほ)