2019年8月8日木曜日

有馬高校 English Camp @御殿場

スタッフの髙階です。

7月22-23日の1泊2日の日程で、有馬高校 English Campを御殿場市のYMCA東山荘で開催しました。


有馬高校は海老名市にある県立高校で、文科省のユネスコスクールにも選ばれるなど、国際理解教育に力を入れている学校です。

今回は1年生を対象に参加者を募集し、29名の生徒が参加してくれました。


キャンプのテーマは、国連の提唱する「SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」です。
SDGsの17のゴール

アクティビティーではSDGsに関連した単語や言葉に触れ、スピーチやプレゼンテーションでは、グローバル・ローカルな課題について考え、発表します。


初日は、東山荘に到着後、さっそく英語でのアイスブレーク・アクティビティーを実施しました。


「Grammar King & Queen」では、○×クイズ形式で短い文章から英文法の間違い探しをします。

クイズの中から1問だけあなたもチャレンジ!
"How do you think of  this weather?"この文の間違いはどこか、わかりますか?

ピンポーン

実は、最初の疑問詞が"How"ではなく"What"が正しい形です。
正解の文は"What do you think of this weather?"となります。


続く「Vocabulary Game」は、英→日 か 日→英 の順で英単語をトランプの絵合わせの要領で探していきます。

出てくる単語はSDGsの各ゴールに関連するもの。

この単語はどう読むんだろう

「inequality - 不平等」
「discrimination - 差別」
「right - 権利」
「sanitation - 衛生」
など、高校1年生では学んだ事がない単語もたくさん登場し、大苦戦!
よいウォーミングアップになりました。



昼食を挟み、地球市民ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」を実施。
(開発教育協会発行の教材です。詳しくはこちら

世界の人口や言語、識字、富の分配などについて、体を動かしながら参加型で学びました。

大陸別に人口を分けると...?


世界の富の分配はどうなっている?


続いての「即答力トレーニング」はカードに書かれたお題に合わせて、
即興で短いスピーチを考え、1分で発表する、即答力を鍛えるトレーニングです。

1周目はシンキングタイム30秒が与えられますが、2周目からはいきなりのスピーチ開始!

思わず言葉に詰まってしまう生徒、
伝えたいことが多くて話しきれない生徒、
スピーチのようすは人それぞれです。

徐々に人前で発言していくことへの抵抗がなくなってきたようすでした。

真面目に語る者

考え込んでしまう者

爆笑する者

夜には、各々が事前に準備してきたスピーチを発表です。もちろん原稿はナシ!

SDGsをテーマに、フェアトレードや海洋汚染、平和、教育格差などについて、ひとりひとりがスピーチをおこないました。

達成感から、終わったあとは皆笑顔があふれていました。




初日の最後は、パラリンピックの種目になっているスポーツ「ボッチャ」の体験をおこないました。2チームに分かれ、砂の入ったゴムボールをターゲットのボールに近づける、カーリングに似た競技です。

ほとんどの生徒がボッチャ初体験。白熱の試合がおこなわれていました。






2日目の朝は英語版のラジオ体操からスタート。

耳慣れたリズムだけど、英語だと...合ってる?


朝の集いでは、ジャマイカ出身のJanice先生が、初めて日本に来た時のエピソードを話してくれました。特に電車の乗り継ぎが複雑で、最も大変だったそう。



朝食後は、メインとなるグループ・プレゼンテーションの準備に取り掛かります。

・Health(健康)
・Communication(コミュニケーション)
・Lifestyles(ライフスタイル)
・Food(食)
・Education(教育)
・Gender(ジェンダー)

これら6つのSDGsのゴールに関連したグループに分かれて、プレゼンテーションをおこないます。




発表に合わせてポスターも作成します。
どのように伝えるのが効果的か、どんな図・イラストを入れるか、役割分担はどうするのか、各グループごとに必死に考えていました。

発表では、各テーマごとに、良い面・悪い面、賛成・反対の両者の立場を比較して発表しました。
ひとつの面だけではなく、様々な立場から物事を見ることのきっかけになったのではないでしょうか。







2日間の最後には、各自自由にテーマを考えてスピーチを発表しました。

将来の夢、2日間のふりかえりなどを自信を持って発表する姿は、1日目の少し自信のなさそうな顔から、大きく成長していました。





このキャンプをきっかけに、英語を通してたくさんの世界に触れてほしいと思います。

参加してくれたみなさん、ありがとうございました!




YMCA ACTではこのような英語研修・合宿のプログラムを提供しています。

12月末には、全国から参加者を募集する中高生英語キャンプ「ECGL」を、全国のYMCAと共同で実施します。ご興味のある方はぜひご連絡ください!


YMCA ACT
髙階