2019年8月2日金曜日

地球市民ワークショップ「地球の食卓」@横浜翠嵐高校

スタッフの髙階です。

YMCA ACTでは、地球市民育成のための教育を進めるため、今年度から学校や地域団体等へのワークショップ講師派遣を実施しています。

第1弾として、7月8日(月)に横浜翠嵐高校にてワークショップ「地球の食卓」を実施しました。

当日は国際交流委員会に所属する1-2年生の生徒約60名が参加し、大教室でのワークショップとなりました。



アイスブレークでは、「食」がテーマのため「好きな/食べてみたい外国の料理」をグループに分かれて発表しました。

何人かに聞いてみたところ「韓国料理」を上げる子が多く、若い年代の間での韓国文化への人気が高いということを改めて実感しました。




ワークでは、はじめに各グループにある国の1週間の食材が並べられた写真が渡され、どこの国かを推理してもらいます。

写真に写る食材やパッケージ、家のようす、書かれた文字、家族の肌の色や服装、部屋のようすなど、様々な視点から国・地域を予想します。





「ターバンみたいなの巻いてるからインド?」
「これ英語じゃない...何?北欧の言葉かな」
「服装的に寒そうだから北の方の地域じゃない?」
「このパッケージ日本でも売ってるやつだ」
など、様々な意見を互いに交わしながら、気づいたことをメモしていました。

各グループによる発表と答え合わせの後には、日本の写真を渡し、他の国の写真と比べてもらいました。

他の国と比べてみると、
「食材の種類が多い」
「ほとんどのものがきれいにパックされてる」
「魚がたくさん」
といった気づきの声が聞こえてきました。





最後には、
・自分が1週間住んでみるなら
・ゴミのでる量
・「豊かさ」
という3つのテーマで、それぞれの写真のランキング作りをしてもらいました。

とくに「豊かさ」でのランキングは、そもそも「豊か」とは何なのか、モノがたくさんあればいいのか、きれいな部屋ならばいのか、真剣に悩んでいるようすでした。

時間が押し気味になってしまい、ランキングについては満足な共有の時間はとれませんでしたが、黒板に張り出し、自由に見てもらう時間をつくりました。




生徒の感想を一部紹介します。

2年女子:「写真で見ることによって、国による文化の違いに気づけた。難民キャンプのを見て、大丈夫じゃないよな...と思った。」
1年女子:「日本は他の国に比べて多くの量を消費していて、多くのゴミも出しているのに、いろいろな不満を持つ自分が少し恥ずかしく思った。」
2年女子:「格差がすごいと感じた。難民キャンプの人たちの食糧が少なすぎて、1週間の量じゃないと思った。」
1年男子:「国を当てるのが楽しかった。複数の国の写真を見て、輸入品が多い国に共通の食品があることから、グローバル化を感じた。」



今後もYMCA ACTではこうした講師派遣を実施していきます。

(YMCA ACT 髙階)




※本ワークショップで使用した『写真で学ぼう!「地球の食卓」学習プラン10』は開発教育協会(DEAR)発行の教材です。詳細はhttp://www.dear.or.jpをご参照ください。