2021年12月22日水曜日

ACTでの学び活かし明日を楽しみにできる社会を創る

YMCA ACT リーダー 遠藤 まどかさん

「あの人たち、楽しそうだな。私もあの輪の中に入りたいな」YMCA ACT(以下、ACT)の活動を始めたのは、そんな単純な動機でした。

ある団体のプロジェクトに参加して、そこから紹介された別の活動に参加して、さらにそこに来ていたリーダーから声をかけられて…そんな不思議なつながりでACTを訪れたのは16歳くらいの時でした。

ACTに集まるリーダーたちを見て、これが「友だち」でなく「仲間」なのかぁと思うとともに、私の目にリーダーたちが輝いて見えました。

まだ大人と話す機会も多くない歳からのリーダー活動は、電話応対からプログラム費の予算立て・タスク・スケジュール管理など多くのスキルを身に着ける機会になりましたが、やはり「知って・感じて・考える」Kiddy Seagulls(キディシーガルズ)のテーマが私の中に根付きました。このことは、その後における私の人生において大きな意味を成したように思います。

身近なところから海の向こう側のことまで日々いろいろなことが起きる中、眼をつぶることは簡単です。自分が何もしなくてもきっと私は今日を無事に生きられます。でもそれで満足?今起きていることに、今生きている人に、今の自分ができること、やりたいことは何?自分が描きたいのはどんな未来?何気ない選択は何にどう影響する?日常にそのような意識をするようになりました。

その結果、重度の皮膚疾患をもつ娘を育てた経験から同様の患者と家族のサポート活動を10年以上行い、現在は2団体の代表を務めています。

さらに、コロナ禍の影響を受ける企業や団体が多い中、福祉事業所の販路確保のため事業所製品を複数団体合わせてSNSにて販売する活動を、昨秋から始めました。ネット販売に手をかけるゆとりがない事業所の代わりを担うことで販売が可能となり、また、セット販売することで品数の少ない小さな事業所も大きな事業所も共に生産機会を増やすことができます。一方、買い手は事業所のさまざまな個性ある商品を一度に楽しむことができるのです。私が作りたいことは、ひとりでも多くの人が、明日が来ることを楽しみにできる社会です。悩んだ時は、リーダーミーティングだったら誰がどんな意見を言っていただろうかとイメージしつつ、今日も全力で生きています。