2021年12月25日土曜日

ACTでの学び活かし明日を楽しみにできる社会を創る

YMCA ACT運営委員 鈴木 ゆりり

「まずはお電話くださいね」。きれいな字で書かれたその手紙を見て、温かい雰囲気を感じたのを覚えています。恐る恐る電話をしたところ、若い女性が出て、驚いた様子とともに優しく案内をしてくれました。きれいな字の書き手は当時の館長さん、優しい声はスタッフさんでした。

それからすぐに、当時(2013年)YMCA ACT(以下、ACT)で開催されていた「SALTY」に参加しました。そこで、ACTをとりまくボランティアメンバーと初めて会い、おもしろそう!と感じたことを覚えています。また、横浜YMCAが指定管理者として管理運営をしていた踊場地区センターに行き、タイ料理の試食会にボランティアとして参加したことが、横浜YMCAとタイのYMCAとの関わりを初めて知るきっかけとなりました。YMCAのことをよく知らないまま飛び込んだ私にとって、目に飛び込んでくる情報をはじめ、YMCAと関わる人やスタッフの方たちの何もかもが新鮮で、「『社会人』の人たちってこんなに素敵でカッコいいんだ」と、ある種の衝撃を受けました。

ACTに週に一度行くことになり、スタッフの方やクラスに通うメンバーと話をしたり、プログラムの手伝いをしました。ハロウィーンやクリスマスなど、季節のプログラムが印象に残っています。

そうするうちに、チェンジ・エージェントとして活動することになり、ミャンマー医療ボランティアの旅への参加など、「ACT」を拠点にしながらさまざまな経験をさせていただきました。

年に一回開催される「One Act Day」でリーダーを任された時は、周りの方々に引っ張っていただきながら、何とか乗り越えてきた印象です。いつも余裕がない私は、楽しみよりも、必死感の方が大きかった気がします。が、終えた後の何とも言えない気持ちは爽快で、それをスタッフの方々やACTメンバーで共有し合う場も、今振り返るととても大切な時間でした。

ACTの経験を通して、社会のしくみをもっと学びたい、知りたいという欲が芽生え、世界は広くて遠いのではなく、つながっていて、もっと身近に感じていいのだ、という気づきが、自分の住み暮らす「地域」について考えること、まちづくりに取り組みたい気持ちにつながりました。今こうして「福祉のまちづくり」に仕事として取り組んでいるすべてのきっかけが、このMy ACT storyにあります。